1948年
私の父である先代(綿谷 優)が、丸亀市平山町にて「わたや食堂」を開業。
1965年
戦後の高度成長時代にあわせて近場に工場がたくさん建ち並び、
食堂の経営もだんだんと一般客から、 配達する会社の昼弁当へと変わっていきました。 そして1965年、わたや食堂から屋号を改め、 「丸和給食」として企業中心の給食弁当会社となりました。 1976年
私も経営に参加しました。
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1989年
多度津にある波止浜造船(当時)の工場内の社員食堂の経営を始める。
ここから当社は、丸亀市西平山町での企業向け配達の給食センターと 多度津町波止浜造船内の社員食堂の2本立ての経営となりました。 社員食堂内には、弁当とは別に「うどんコーナー」というものがあります。 製麺会社からうどん玉を仕入れ、 昼休み開始のチャイムと同時に10分間に300玉が売れるところです。 ある時から私は、このうどん玉を自分で作れないかと、 いろいろ研究するようになりました。 やがて社員食堂のうどん玉は、自社で作れるようになりました。 次はうどん店を経営したいという気持ちが沸いてきました。 |
1997年7月
丸亀市西平山町にて、「麺処 綿谷」オープン。
席数40席。 「じっくりいこう」
来店してもらったお客様に、おいしいものを満足して食べてもらおう。そしたら今日より明日、明日より明後日と そして、ゆっくりでも口コミで増えていってくれたら…… そんな思いでした。 |
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1ヵ月もすると
「ここは肉うどんが美味しい」と聞いてきたと 来店してくれるお客様が増えてきました。 社員食堂で牛丼をメニューに入れていたのですが、 その肉が本当に柔らかくておいしいので 玉子を加え、肉うどんを作っていました。 今度は「冷たいぶっかけに、肉をのせて」と 若い男性の方に注文されました。 毎日来店していただいている方で、 私の返事としては 「脂がまわって、美味しくないのでは」 と言いましたが どうしてもというので、 冷たいぶっかけに、肉をのせました。 帰りに 「メチャクチャ美味しい、これから毎日これにする」 と言いました。 それならメニューに加えてみようと、 「肉ぶっかけ」が誕生しました。 |
7月にオープンして2ヵ月程たち、
ありがたいことに徐々にお客様が増えていき、行列ができるようになりました。 少し寒くなった頃から、ぶっかけうどんで多少頭を悩ますことが起こりました。 その当時はここ讃岐でも、あまりぶっかけうどんは馴染みがなく、 温ぶっかけを注文したのに「温かくない」というトラブルが続きました。 本来、温ぶっかけは、冷たい麺に温かいダシをかけるだけなので、 「ぬるい」のが正直なところです。 そこで、当店でのネーミングとして、 ぶっかけは、「冷たい麺に冷たいダシ」 温ぶっかけは、「冷たい麺に温かいダシ」 温々ぶっかけは、「あたためた麺に温かいダシ」 と、させて頂くことにしました。 |
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もともと当社は、働く方々の昼食を提供する会社です。
貴重な昼休みでの来店ですので、できるだけ早く、安く、 満足していただくことを目標にしています。 長く待たせることは出来ません。 少しでも作業効率を良くし、少しでも早くお客様にお渡しする。 そした努力を続けていたのですが、別の問題が発生しました。 お客様の数に対して、席が足りなくなったのです。 店内が、まるで“おしくらまんじゅう”の様でした。 お客様が食器返却の際、手を上にあげないと 店内を移動できない様な状態になっていました。 |
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そこで、今のかたちの各分業制に辿り着きました。
スタッフを、それぞれ7つの持ち場に配置します。 ①麺をゆがく人 ②玉取りをする人 ③注文を聞く人 ④麺を温める人 ⑤具のトッピングをする人 ⑥ダシをかけてお客様に渡す人 ⑦レジの人 これで、行列時は注文してレジを終えるまでに 1人あたり10秒という早さになり、多少行列があっても 無理なく並んで頂ける様になりました。 ちなみに昼時(混雑時)以外は、 もっとゆっくりと対応しております。 |
先程も申しましたが、弊社は
肉ぶっかけをおすすめメニューにした訳ではなかったのですが、 肉関係が増えていきました。 そこに突然の牛肉の輸入停止──2003年12月末でした。 1ヵ月程は食品会社の協力もあり調達できたのですが、 2月頃から牛肉の流通が悪くなりました。 そこで弊社は、肉ぶっかけを牛肉から 安定した品質が仕入できる、良質の豚肉に変更しました。 |
豚肉ぶっかけで食べてくださる方、
「豚肉はどうも……」と普通にぶっかけを食べてくれる方、 お客様の反応は様々でした。 4月頃から、牛肉の流通も改善され 安定した品質の牛肉を、仕入れることができる様になりました。 牛肉ぶっかけの復活です。 豚肉ぶっかけは止めようと思ったのですが、 お客様の中には豚肉ぶっかけのファンも出来ていて、 牛肉と豚肉、選べる様にしました。 又、「スペシャルぶっかけ」といって、 牛肉と豚肉両方入ったメニューもあります。 |